「あの人本当に友達なのかな、なんだか一緒にいると疲れるし、傷つく…。」こんな気持ちになるような友人関係はありませんか？
一緒にいると振り回されていたり、友達だと思っていたのに悪口を言われていた、友達を紹介したら嫉妬心を燃やされた・・など、友達の言動でヘキヘキしたことはないでしょうか？
一見親しい友人に見えて、実は心の中であなたを妬んだり、競争相手として見ている存在。それが「フレネミー」です。気づかぬうちに、そんな人たちとの関係にエネルギーを奪われてしまうのはもったいないことです。
この記事では、フレネミーの特徴、悪影響、そして断ち切るための具体的な方法を解説します。
フレネミーが人生を崩す—「友達のふりした妖怪」に要注意！
フレネミーとは？
フレネミー（Frenemy）とは、“Friend”（友人）と“Enemy”（敵）を組み合わせた造語です。一見友達のように見えるものの、その行動や態度はネガティブな影響を及ぼすことが特徴です。
- 表面上は友好的： 一緒に笑ったり、励ましてくれたりしますが、その裏ではあなたを妬んだり、陰口を叩いたりします。
- 競争心が強い： あなたの成功に対して応援するふりをしながら、実際には自分の方が上であることを示そうとします。
- コントロールしようとする： あなたの行動や人間関係に干渉し、自分の思い通りに動かそうとします。
このような態度や行動は、時に非常に巧妙で、気づくのが難しい場合もあります。まずは、その特徴を知ることが大切です。
フレネミーの２つのタイプ
「フレネミーは大きく2つのタイプに分けられます。
タイプ1: 自分のことしか考えないタイプ
このタイプの人は、まるでパペットのようにあなたを操ろうとします。「いつも相談に乗ってるんだから、これくらいしてくれて当然でしょ？」といった具合に、あなたとの関係を利用して、自分の欲しいものを手に入れようとするのです。
例えば、食事に行った後に「いつも奢ってくれるから、次は私が奢るね」と言いつつも、結局はあなたにおごらせる。あるいは、困っているフリをしてあなたに助けを求め、いざあなたが困った時には見向きもしない。そんな経験はありませんか？
タイプ2: あなたをコントロールしたいタイプ
このタイプの人は、あなたを自分より下に見て、優位に立ちたいと思っています。わざとあなたの悪口を言いふらしたり、あなたの自信を打ち砕くようなことを言ったりして、あなたを孤立させようとするのです。
例えば、「あの子、実は裏でこんなことを言ってたよ」と、あなたの友人の悪口を吹き込み、あなたと友人との関係を壊そうとする。あるいは、「私しかあなたのことを本当に理解してくれていない」と、あなたを依存させようとする。
どちらのタイプも、あなたを自分の思い通りに操ろうとする共通点があります。このようなフレネミーに振り回されないために、彼らの特徴をしっかりと理解しておきましょう。」
SNS時代におけるフレネミーの増加
現代社会では、SNSの発達により人間関係が複雑化し、表面的なつながりが増えました。この影響でフレネミーの存在がより顕著になっています。
- 「いいね」の裏に潜む感情： 表面上は応援しているように見えても、実際には妬みや競争心が渦巻いている場合があります。
- 成功の公開が生む葛藤： SNSでの成功や喜びのシェアが、フレネミーの妬みやネガティブな反応を引き起こすことがあります。
- 繋がりの広がりによるストレス： 昔は親しい友人との間だけで完結していた人間関係が、SNSを通じてより多くの人々と交錯し、フレネミーを見抜くことが難しくなっています。
SNS時代におけるフレネミー問題は、単なる人間関係の悩みを超えて、現代社会特有の心理的な課題と言えるでしょう。
フレネミーチェックリスト
以下の項目に「はい」が多いほど、その相手はフレネミーの可能性があります。
- 冗談の皮をかぶった批判をよくする
- 「冗談だよ」と言われたけれど、実は傷つくことが多い。
- あなたの成功話に興味がない
- 自分の話にすり替えたり、成功を過小評価するコメントをする。
- 他人を引き合いに出して比較する
- 「〇〇さんはもっとすごいよね」と、あなたを貶める発言がある。
- 表向きは親しげだが、陰では噂話を広める
- 他の友達から、あなたに関するネガティブな噂を聞くことがある。
- 感情的に振り回される
- 会うたびに疲れる、またはイライラさせられる。
- 助け合いのバランスが取れていない
- あなたが頼ったときは冷たいが、相手は助けを当然のように求めてくる。
- あなたをコントロールしようとする
- 「こうすべき」とあなたの行動に口を出してくる。
- 他の友人を引き離そうとする
- 「あの人はやめた方がいいよ」と、他の友人関係に干渉してくる。
チェックリストの結果を振り返り、その人との関係性を考え直してみてください。
フレネミーを見抜く7つのサイン！
1. 質問攻めなのに、自分の話はしない
「悩みがあるなら聞いてよ」と親切そうに声をかけてくるのに、いざ自分のことを聞くと「私の話はつまらないからいいよ」と避ける人。実は、あなたの情報を集めて、後で利用しようとしているのかもしれません。
2. 悪口や陰口が大好き
誰かの悪口を言ったり、陰口をたたいたりするのが好きな人は要注意です。特に、あなたのことを直接的にディスってくる場合は、あなたを陥れようとしている可能性が高いです。
3. いい人の仮面をかぶっている
最初は誰からも好かれるような、優しい雰囲気を出してきますが、徐々に本性を現し、あなたを裏切るかもしれません。
4. 昔からの友人が少ない
過去の人間関係を辿ってみると、どの職場やコミュニティでも長く続いている友人関係がない人も要注意です。これは、過去の関係でも同じようなことを繰り返してきた可能性があるからです。
5. あなたの周りの人に近づこうとする
あなたの友人や家族にまで積極的に近づこうとするのは、あなたを孤立させ、自分の思い通りにコントロールしようとしているのかもしれません。
6. プライドが高く、人を下に見ている
自分より優位に立とうとする態度が目立つ人も要注意です。特に、容姿や学歴など、比較しやすい部分でマウントを取ってくる場合は、フレネミーの可能性が高いです。
7. 立場によって態度が変わる
上司の前では良い子なのに、あなたに対しては横柄な態度をとるなど、相手によって態度を変える人は、信頼に値しません。
フレネミーとの関係はメンタルに悪影響を与える
フレネミーとの関係は、まるでジェットコースターに乗っているようなものです。
ある時は優しく、ある時は冷たく、その態度が読めません。そんな心のジェットコースターに揺り動かされる日々は、精神的な疲労を蓄積させ、心身に大きな負担をかけます。
例えば、今日まで仲良くしていたはずの相手から、突然陰口を言われたり、裏切られたりすることも。このような経験は、誰かを信じることができなくなり、孤独感を深めてしまいます。
また、フレネミーとの関係は、仕事のパフォーマンスにも悪影響を及ぼします。常に周囲の反応を気にしながら仕事をすることになり、集中力が低下し、ミスが増えてしまうことも。
実は、一貫して態度が悪い人の方が、かえって付き合いやすいケースもあります。なぜなら、最初から警戒して接することができるからです。しかし、フレネミーは、最初は優しく接してくるため、油断してしまい、心の傷が深くなってしまうのです。
フレネミーとの関係は、心の健康を大きく損なう可能性があります。もし、あなたの周りにもフレネミーがいるとしたら、その関係を見直すことをおすすめします。」
フレネミー対策：ターゲットにされないための具体的な行動
フレネミーの特徴に心当たりがある人との付き合いは、早めの対策が大切です。この記事では、フレネミーからターゲットにされないための3つの具体的な対策と、やってはいけないことについて解説します。
1. 自分のことを深く話さない
フレネミーは、あなたの情報を集めて、弱点を探し、それを利用しようとします。そのため、プライベートな情報や悩みなどは、安易に打ち明けたりしないようにしましょう。
- SNSでの情報発信も注意: 普段の生活の様子や考え方をオープンにしすぎないようにしましょう。
- 弱みを見せない: 困っていることや悩みがある場合は、信頼できる人に相談し、フレネミーには相談しないようにしましょう。
2. 周りの友人、知人を紹介しない
フレネミーは、あなたの周りの人とも仲良くなろうとします。これは、あなたを孤立させ、自分の思い通りにコントロールするためです。そのため、あなたの友人や家族を、安易に紹介しないようにしましょう。
- 共通の知り合いがいる場合は、その人に相談する: フレネミーの情報を共有し、注意を促すことも有効です。
- 新しい人間関係を作る: フレネミーに頼らず、新しい人間関係を築くように心がけましょう。
3. 相手のプライドを刺激しない
フレネミーは、プライドが高く、少しでも自分より優位に立っているように感じると攻撃してくることがあります。そのため、相手のプライドを刺激するような言動は控えましょう。
- 比較を避ける: 自分や他の人のことを比較するような発言は避けましょう。
- 否定的な意見は控えめに: 相手の意見を否定したり、馬鹿にするような言動は控えましょう。
やってはいけないこと：フレネミーを改心させようとしない
「もっと人の良い面を見るべきだ」とフレネミーに忠告したくなる気持ちはわかりますが、これは逆効果になる可能性が高いです。フレネミーは、自分の行動が間違っていることを認めることはなく、かえってあなたを攻撃してくるかもしれません。
大切なのは、自分を守るということです。 フレネミーとの関係を断ち切るか、距離を置くようにしましょう。
まとめ
フレネミーは「友達のふりした妖怪」とも言える存在です。彼らとの関係を断ち切ることで、あなたの人生はより明るく、充実したものになるでしょう。
