コーチ、カウンセラー、セラピストは「iDeCo」で老後資金を積み立てよう!

「独立すると年金はどうなるの?」
「貯金だけでは老後が不安」
老後に漠然とした不安を感じている人は多いでしょう。
コーチ、カウンセラー、セラピストとして独立を目指しているならば、お金の不安は尽きないと思います。
会社員であれば厚生年金が給料から天引きされていましたが、フリーランスになるとそれもありません。
独立した、またはしたいコーチ、カウンセラー、セラピストの老後の不安を和らげるのがiDeCo(イデコ)です。
この記事ではなぜiDeCoがコーチ、カウンセラー、セラピストにおすすめなのか、どのような制度なのかを詳しく解説しています。
コーチ、カウンセラー、セラピストの方はiDeCoをしっかりと理解して、安心して業務を行えるようにしましょう。

コーチ、カウンセラー、セラピストがiDeCoをやるべき理由

現在の日本の年金制度は基礎年金と厚生年金の2つが柱になっています。
20歳以上60歳未満の国民全員が加入を義務付けられているのが基礎年金です。対して厚生年金は会社員のみが加入する年金です。
コーチ、カウンセラー、セラピストとして独立・フリーランスになると、厚生年金の部分がなくなり基礎年金だけになってしまいます。
基礎年金の受給額は20歳から59歳まで加入すると、年間約78万円前後です。
月に換算すると約65,000円前後になります。

以前「老後2,000万円問題」が話題になったことはご存じでしょうか?
老後を過ごすには2,000万円が必要になるということで、不安になった方は多いと思います。
当然基礎年金の受給額だけでは足りず、しっかりとした老後資金の計画が必要です。
独立・フリーランスを目指すコーチ、カウンセラー、セラピストの方は、iDeCoを活用することによって基礎年金では足りない部分をカバーすることができます。
お金の不安を少しでも減らすことが、充実した業務をこなすことにもつながるでしょう。

iDeCoとは?

iDeCoとは国が定めた老後のための資金を有利に運用できる制度になります。
個人型確定拠出年金と呼ばれるものです。
iDeCoを運用することで、公的年金以外にも老後の資産を形成することができます。
基礎年金だけでは不安なコーチ、カウンセラー、セラピストには必須の制度といえるでしょう。

iDeCoのメリット

iDeCoを知るためにはメリット・デメリットを理解する必要があります。

まずはメリットを見ていきましょう。

掛金が全額所得控除される

iDeCoに支払った掛金は、全額がその年の所得控除の対象です。
会社員は年末調整を、自営業・フリーランスの方は確定申告を行うことによって、所得税が決まります。
所得税はその年の収入から、様々な控除を引いた金額に所得税率をかけて計算します。
「控除」という言葉に苦手意識を持つコーチ、カウンセラー、セラピストの方は多いのではないでしょうか。
「収入ー控除額」に税率をかけて税金を計算するので、簡単にいうと控除は多ければ多いほどその年の税金が減るしくみです。
既婚者は配偶者控除、子供がいる家庭は扶養控除などがあり、人によって控除額は変わります。
iDeCoの掛金は「小規模企業共済等掛金控除」という名目で全額が控除の対象です。
節税の面でiDeCoは大きな力を発揮するでしょう。

運用益が非課税

つみたてNISAと同じように、iDeCoも運用で得た利益は非課税です。
iDeCoは投資信託で運用することが多いですが、通常は利益に約20%の税金がかかります。
iDeCoでは運用益に一切税金がかからず、利益をそのまま再投資することが可能です。
利益を再投資すると複利効果がはたらき、さらに利益を伸ばすことができるでしょう。
再投資は自動的に行われるため、業務が忙しいコーチ、カウンセラー、セラピストの手をわずらわせることはありません。
iDeCoのように長期での運用が前提になっていると、利益が非課税になるのはとても大きなメリットです。

受け取り時に税金控除がある

iDeCoは受け取る時に一括で受け取るか、年金のように分割で受け取るかを選択することができます。
一括で受け取るときは退職所得控除、年金形式で受け取るときは公的年金等控除が適用され、税金を大幅に減らせます。
退職所得控除はとても大きな控除です。
コーチ、カウンセラー、セラピストとして独立・フリーランスになると、退職所得控除を使用する機会がないかもしれませんが、iDeCoで作った資産をそのまま回すことができます。
iDeCoは受け取る時にも大きな税金面でのメリットがある制度です。

iDeCoのデメリット

税金の面で大きなメリットがあるiDeCoですが、デメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
デメリットも把握することで、iDeCoをしっかりと理解しましょう。

掛金の額に制限がある

iDeCoは会社員か、自営業・フリーランスかによって、支払える金額が違います。
コーチ、カウンセラー、セラピストとしての活動が順調で、掛金をもっと増やしたいと思うこともあるでしょう。
自営業者・フリーランスは毎月68,000円までです。
それ以上投資したい場合は、他の方法で行うことになります。
自分が支払える金額を把握して計画的にiDeCoを運用しましょう。

手数料がかかる

iDeCoは加入時、運用時、受取時にそれぞれ手数料がかかります。
特に運用時はある程度利益が出ていないと、手数料のせいでマイナスになることもあります。
iDeCoの運用は定期預金でもできますが、ほぼ運用益の出ない定期預金だと手数料負けしてしまうことになり、利益はでません。
iDeCoで銘柄を選ぶ時は、手数料のことも考えて選びましょう。

iDeCoの始め方

iDeCoを始めるにはどのようにすればいいのでしょうか?
手順を見ていきましょう。

専用の口座を開設する

iDeCoを始めるには専用の口座を開設する必要があります。
銀行や証券会社で開設することができます。

投資対象を選ぶ

iDeCoで運用する商品を選びます。
iDeCoは投資信託を中心に、国が選んだものがラインナップされています。
つみたてNISAとは違い、元本保証型の定期預金もありますが、手数料負けに注意しましょう。
金融機関によって扱っている商品は違うので、自分が投資したい商品があるか事前に確認が必要です。

投資金額を決める

投資対象が決まったら、投資する金額を決めましょう。
自営業・フリーランスは68,000円、会社員は12,000円から23,000円までとなっています。
金額の変更は1年に1回のみ可能です。

まとめ

老後の不安は誰にでもつきまとうものです。
コーチ、カウンセラー、セラピストとして独立を考えている人は特に不安になると思います。
不安を取り除くには計画的に資産形成していくことが必要です。
iDeCoを使って確実に老後資産を増やしていき、コーチ、カウンセラー、セラピストとしての業務を安心して進めましょう。

 

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