自己肯定感と自己肯定の違いを解説

自己肯定感・自己肯定・自己効力感・自己重要感

自己肯定感・自己肯定・自己効力感・自己重要感、、似た様な言葉の違いを知ることで心理学への理解を深め、自己理解、他者理解につなげていきましょう。

◎自己肯定感

ありのままの自分に価値があると感じられているかどうかを自己肯定感と言います。

これは変動していくことを知っておきましょう。自己肯定感が高い時や低い時があるというのは自然なことですし、これによって自己肯定感が「上がる」「下がる」というように表現することがあります。

自己肯定感の発達の基本となるのは、乳幼児期「家族や周囲の人から自分を大事にしてもらったという感覚がその礎になる」とも言われ、他幼少期の養育過程に大きく影響しているといわれています。

具体的には、幼少期に過保護や過干渉で何から何まで親が決めたり、親にやってもらってきた場合や、良くできた時だけ誉められて、できない時には誉めてもらえず否定される条件付きの承認など、養育者にありのままの存在を認めてもらえなかったり、無条件の愛を受け取れなかった場合に、自己肯定感が育まれないと考えられます。

ただし、脳にある機能により、残念ながらどんなに大事にされたとしても、大事にされたことを認識するの個人差があり、大事にされているけれども、そのメッセージが本人にきちんと伝わっているかは別問題です。 (NLPでは脳の使い方の癖により認知が変わると考えます)

NLPについてマニアックに解説

◎自己肯定

「自己肯定」は「自分なら〇〇ができる!」という、暗示に近いものです。

 

◎自尊心

「自尊心」とは、自分で自分のことを誇らしく思う心を意味し、自分への高評価というような意味合いです。英語で自尊心は self‐respect、あるいは self‐esteem と表現できます。
「自尊心」とよく似た意味の言葉に「自己肯定感」や「プライド」がありますが、自己肯定感は厳密な定義だと、自尊心に含まれている感覚に近く、自己肯定感は、あくまで自分に評価されることで、自分を大切だと思える心の動きであることです。

それに対し、「自尊心」は自己肯定感と、自己有用感が合わさって生まれる。自己有用感とは、他人に評価されて自分を大事に思える感情で、人は自己肯定感の先に、自尊心を抱けるという仕組みと言われます。

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◎自己効力感(セルフエフィカシー)

カナダの心理学者アルバート・バンデューラによって提唱されました。

人が行動や成果を求められる状況下において、「自分は必要な行動をとって、結果を出せる」と考えられる力を言います。したがって、「自分は達成できる」「自分には能力がある」という確信があれば「自己効力感が高い」状態にあり、「自分には無理だ」「自分には能力がない」と考えていれば「自己効力感が低い」状態であると言えます。

またバンデューラは、社会的学習理論(他者の影響を受けて、社会的習慣や態度、価値観、行動を習得していく学習)を研究する中で、人が行動に移すかを決定づける動機には2種類あると考えました。結果期待と効果期待です。
つまり、自己効力感とは「できると自分を信じられる力」であり、自己肯定感とは「できても、できなくても、ありのままの自分を受け入れられる力」となります。

結果期待

その一つが「結果期待」で、特定の行動をすれば期待する結果が得られると考えることによる動機づけです。

効果期待

2つ目が「効果期待」で、望む結果に必要な行動を自身が遂行できると考えることによる動機づけです。

これら2つの期待を持てるかどうかが、自己効力感に関係があるということなのです。

コーチングなどではこの自己効力感を高める手法を大切にしている流派もあります。

◎有能感

「有能感」とは、何かができるとか資格を持っているとか、稼げているとか、地位や名誉、立場など、能力がある自分をすごいと感じる感覚です。

◎自己重要感

・人より優れた部分を持っている

・人から尊敬されたい

・自分は価値のある存在であると認めてもらいたい

というような欲求を自己重要感と言われています。これらは、大切な気持ちです。しかし、他人と比べて自分はどうか?という視点だったり、他人から自分はどう見られているか?という視点であることが着眼点です。

人の存在の根底には「自己肯定感」があり、「自己肯定感」の上に「有能感」というものがあり、両者を合わせたものが「自己重要感」であると考えられます。

自己肯定感が低く、有能感が高い人が気をつけたいこと

自己肯定感が低くても有能感が高い人が気をつけたいことがあります。

例えば、ビジネスに成功し、社会的にも成功して周囲からも認められている人がある日突然、できなくなってしまったり、お金や地位や名誉を失ってしまったりしたら?

自己重要感が高いと思っていても、そのほとんどが有能感だったとすると、自分の優れている部分、人からの尊敬や評価などが自己重要感の大半のため、一気に自己重要感がなくなってしまい、自分に価値を感じなくなってしまったり大変苦しむことになります。

芸能人などで苦しんでいる人などでイメージできるかもしれません。

ですので、まず基盤として自己肯定感を高く保つことができることが大切です。

まとめ

いかがだったでしょうか?
似た言葉で、よく耳にしますがそれぞれの違いを知ると面白いですし、自己理解、他者理解へのヒントになりますよね。
特に、ビジネスや人生の中でチャレンジする時、自己肯定感や自己効力感を高めることができれば失敗を恐れず、チャレンジしていくことができますし、例え失敗したとしてもまた前を向くことができるのでとても大切なことです。
更に、これらは生育環境で育てられる部分が大半であるため、大人が子どもがどの様な環境を用意し、どの様に関わるかが非常に大きいです。
一方、子どもがそれをどの様に認識するのかその脳の使い方により、捉え方に影響する部分もあり、人の成長過程は大人の責任である一方、実は本人が自分を主体的に生きていくしかない、といった本質的な課題に到達します。

 

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